トンマナの作り方!運営中の医療メディアサイトのトーン&マナーを公開します
運営中のメディアサイトのトンマナ(トーン&マナー)を公開
協力ライターへ記事制作の依頼をするときには必ず必要なトンマナですが、
制作と運用には根気が必要です。
私のサイトでは当初決めていたトンマナでは満足いく結果がなかなか出なくなってきたため、改めて詳細な原稿作りガイド的にトンマナをまとめ直しました。
他のサイトでもそのまま使ってもらえる内容になってると思います。
1.タイトル・見出しは、注意を引く書き方ではなく、内容を示す言葉を選ぶ。
キャッチコピーや煽りのような文章自体は悪くありませんが、それはあくまでも雑誌や広告などで重宝される言葉選びです。WEBの文章では、タイトルや見出しを見て読者は記事を詳しく読むかどうかを判断します。
タイトルや見出し自体にキーワードが含まれ、本文を読めばどんなメリットあるのか、が感じられる言葉使いがベストです。
NG:そのとき私の胸を打った言葉とは
OK :「看護師は家族」と語った患者さんの真意
2.段落頭の一文字下げは不要
WEB上の文章では、一文字下げは不要です。
3.文末の重複はNG。同じ文末表現を多用すると単調な印象に。
二文を一つにまとめる、体言止めを使う、言い回しを変えるなど工夫して変えましょう。特に注意するべきが「ました」「ました」、「です」「です」です。
ただし体言止めには注意が必要です。適度に使えばリズム感を与える表現ですが、多用するとぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。連続使用はもちろん、文章内で多用されていないことを確認してください。
4.100文字程度ごとに改行
現在のメディアサイトの購読者は大半がスマートフォンを使っています。文字が詰まりすぎている画面は読むモチベーションが下がりますので、意味の切れ目ごとに(段落より更に細く)改行し、文章の見た目を読みやすくデザインする意識が大切です。
5.漢字とひらがなの表現の統一ルールを再確認。
以下の漢字は、ひらがなで表記してください。
下さい→ください
頂く→いただく
欲しい→ほしい
てる居→いいています
言う→いう
貴方、貴女→あなた
従って→したがって
即ち→すなわち
所謂→いわゆる
全く→まったく
更に→さらに
何時も→いつも
元々→もともと
所で→ところで
或いは→あるいは
沢山→たくさん
迄→まで
位 →くらい
6.約物の使いすぎは下品さのもと。
約物というのは、「」""!?といった、文字や数字以外の記号のことです。多すぎると文章に品がなく見えるため、ここぞ、という箇所以外は使用を避けましょう。
約物の例
!?〜ー・ - ()「」「」<> {} []【】...
引用の「」、強調の””はあったほうがいい場合もあります。ケースバイケースで使用してください。
7.重複する「の」はNG
「の」が重複すると稚拙な印象を与える文章となります。重複している場合には置き換えられる言葉がないか考えてみましょう。
NG:急性期の病院の先生の言うことは(「の」が3回連続するためNG)
OK:急性期病院に勤める先生の言うことは
8.読点「、」は適度に打てるよう意識をして使ってください。
読点の少ない文章は読んでいて息切れしてしまいます。意味の切れ目を意識しながら、自分で読み直したときに息継ぎをした箇所には「、」で区切りをいれましょう。
また「、」の位置にも注意しましょう。文頭1語目の直後に「、」を入れると間が抜けたな印象になります。
NG:さらに、そのセミナーには過去の受講者が集まっていました。
OK:さらにそのセミナーには、過去の受講者が集まっていました。
9.文章をシュッとさせるポイント
余分な言葉を削れないか推敲のときに必ず確認をしましょう。削除しても意味が通る言葉は徹底的に削除することを心がけてください。以下の5つに該当すると冗長で稚拙な文章になってしまうため、弊社では極力避けるたいと考えています。
9.1.接続詞を削る
実はほとんどの接続詞は削っても意味が通ります。接続詞全てに今一度削れないかを検討してください。
9.2.重複を削る
重複は気付かないうちに起こしてしまうことが多いです。文章ごとだけでなく段落ごとに読み直して見るとほとんど同じことを書いている、ということもあります。重複コンテンツはSEOの観点でも評価を下げてしまいますので、私たちは徹底して減らしたいと考えています。
9.3.「という」を削る
同じく「○ ○という△ △」の「という△ △」の部分は削除してもほとんどの場合意味が通ります。
例えば「訪問看護指示書という書類」は、「訪問看護指示書」で通じるという具合です。
9.4.代名詞を削る
二回目以降に登場する人称代名詞(私、あなた、彼、彼女)や指示代名詞(これ、あれ、それ、そこ、あそこ等)は省いても通じることがほとんどです。
9.5.修飾語を削る
「とても」「非常に」「すごい」「大変」などは曖昧で冗長な印象を与えます。代替できる言葉がないかを考えましょう。
9.6.「こと」「もの」を削る
「こと」「もの」も削れる言葉です。
NG:新人職員は休みを取ることができるでしょう
OK:新人職員は休みを取れるでしょう
9.7.指示語もどきを削る
以下の言葉も指示語のように使われることが多いですが、ほぼ省くことが可能です。
今:今作今回今年度
前:前作前回前年度
本:本作本年度本シーズン
昨:昨年度昨シーズン
当:当作当サイト当社
私たちのサイトでは、上記のトンマナを厳守してくれる方には、
報酬金額を増やす措置をとっています。
以下の本が非常にわかりやすく、参考にさせてもらっています。
参考にされると良いかと思います。
新しい文章力の教室苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング(できるビジネス)
- 作者:唐木元
- 出版社/メーカー:インプレス
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